深部静脈血栓症は通称エコノミークラス症候群と呼ばれています。深部静脈血栓症の症状と予防法の紹介です。
以前は「エコノミークラス症候群」と呼ばれていました。それは患者にエコノミークラスの乗客が多かったからです。
けれどもエコノミークラスに限らずファーストクラスでも電車や車の中でも発生することがわかり「深部静脈血栓症」と呼ばれています。
飛行機や車などの狭い座席に長時間座っていることが原因で、血行不良が起こり、足の静脈に血の塊(血栓)ができます。
そしてそれが肺動脈に詰まって呼吸困難や心拍数増加、胸の痛み、ひどい場合は呼吸困難や心肺停止に及ぶ症状になります。
深部静脈血栓症は欧米ほどではありませんが、日本でも増加の傾向にあります。
男性よりも女性にやや多く、40代後半から50代に起きやすいとされています。また、以下のような病気や症状をお持ちの方が深部静脈血栓症を起こしやすいとされています。
「下肢静脈瘤・下肢の手術・けが・悪性腫瘍・深部静脈血栓症(既往)・凝固能異常肥満・経口避妊薬の使用・妊娠中・出産後」
このような症状のある方は、飛行機になる前にあらかじめかかりつけのお医者様に相談することをお勧めします。
深部静脈血栓症は、ひざから下の、わりと深い部分にある静脈(大腿静脈・膝窩静脈など)に血栓が出来る病気です。
深部に血栓ができた場合は、しびれや皮膚色が変色したり、血栓より遠位のむくみなどといった症状がでますが、無症状のこともあります。
特に下肢静脈血栓は左に起きやすくなっています。なぜかというと左の総腸骨静脈と右の総腸骨動脈が交差しているので、右の総腸骨動脈によって左の総腸骨静脈が圧迫されやすいからです。
体の深部静脈に血栓ができた場合は、その静脈と周囲の皮膚に炎症を起こし、血栓性静脈炎を引き起こすことがあります。
静脈血栓塞栓症は突然死を起こす可能性もありますので、発症する前に予防することが大切です。
一般的にするとよいといわれている予防法は以下です。
長時間同じ姿勢をとるのをさけます。飛行機内では、差しさわりのない程度に着席中に足を少しでも動かすとよいです。
また、飛行機内では、乾燥した機内で水分を取らず脱水症状に近い状態になると深部静脈血栓症が起きやすいといわれています。血液の粘ちょう度(濃さ)が高まり、血栓ができやすい血液になるからです。
。ですので、脱水を起こさないよう、適度に水分を取るようにします。以前はペットボトル入り飲料水を機内に持ち込んで水分を補給することができたのですが、法律の改定で、2007年から国際線の機内へ100ml以上のプラスチック製容器に入った、飲料や化粧品などの液体の類が持ち込めなくなりました。ですので、気兼ねをせずに客室乗務員を呼び出して、水を頼んで構いません。けれどもビールなどのアルコール飲料、緑茶、コーヒーは利尿作用があって、かえって脱水を引き起こす可能性があるので、水などのほうがよいです。
※詳細はかかりつけのお医者さまなどに聞いてください。
また、こちらのページも参考にしたください。
日本航空「機内で行える深部静脈血栓症の予防対策」
⇒JALー快適な空の旅のために